『今日も頭痛になりそうだから、早めに薬飲んでおこうっ😢』
『天気は下り坂、予備のBファリン持ったし、頭痛になりませんよう・・・』
こんな感じで毎朝出勤している方、薬の飲みすぎで頭痛増えているかもしれません
こんにちは!頭痛・めまい改善の専門家 山梨県甲斐市のウエラボ頭痛整体院 院長 木村友浩です。
頭痛・めまい、自律神経バランスの改善に役立つ情報、セルフケアのポイントをお届けしています。
頭痛をはじめ多くの疾患には、遺伝的要素もありますが、発症に至る過程では生活習慣が大きく影響しています。
例えば、毎日スマホで2時間ゲームや動画を見るとすると、下向きの姿勢になるので、猫背で肩が丸まって、呼吸も浅くなります。スマホ画面に集中して目を酷使するので、目の周囲から側頭や頸部の筋肉も緊張します。
何気なく繰り返す、日常の生活習慣がストレスとなって、自身のホメオスタ―シス(恒常性を維持しようとする機能)を狂わせていきます。
慢性頭痛は大きく分けると、肩こりから生じる筋緊張性頭痛と片頭痛(偏頭痛)があります。
片頭痛は①血管が拡張して血管周囲にある神経を圧迫する ②その神経に炎症が起きて、痛み物質が分泌する。
①②が原因となって脈打つような痛みを感じると説明されていますが、その本当の原因はわからない部分が多いのが現状です。
片頭痛発作を起こすきっかけは、人により異なりますが、光、におい、音、食品など様々なストレス因子が確認されています。
生活習慣に加えて、これらの因子がいくつか重なると、コップ注がれる水位は上がるように、ある時溢れ出しします。同様に頭痛も急にやってきます。・
片頭痛の方の多くが、予兆・前兆とよばれる頭痛前の違和感を感じます。「また頭痛になりそう」と思ったら、早めに薬を飲むという行動をとるようになります。
ただし、薬を頻繁に服用することが、頭痛の頻度が増やしている場合があります。それが薬物乱用頭痛と呼ばれています。
通常、頭痛患者さんは、ドラッグストアで鎮痛剤を購入して利用されますが、頭痛が減らない場合は、頭痛外来や脳外科などの病院を受診されます。
ただし、その結果、「CT検査で異常なし」と言われて、鎮痛剤をもらいます。頻度が多ければ、予防薬が処方されます
片頭痛(偏頭痛)と診断された場合は、トリプタン製剤が出されことが多く、加えて抗不安薬や抗うつ剤、睡眠導入剤などが処方されることもあるようです
ここ1年ほど痛み物質をブロックする抗CGRP抗体の注射剤を勧められる場合もあるようです。
薬剤の利用否定するものではありませんが、痛みを抑える対処療法であるということを理解しておく必要があります。
頭痛に対して、繰り返し鎮痛剤を使用することは、痛み抑える反面、体への負荷となります。
薬剤は解毒代謝される際に、活性酸素が発生し、ミトコンドリアの働きを悪くさせます。その結果、片頭痛を増強させます。
これらの薬剤はいずれも化学的ストレスとなって、脳内セロトニンを低下させ、“痛みの閾値”を下げ、痛みを感じやすくさせ、その結果頭痛を増悪させることになります
このようにミトコンドリアと脳内セロトニンの2つが関与して、頭痛薬によってかえって頭痛をひどくさせる原因になってきますので、注意が必要です
特にトリプタン製剤は、片頭痛の効果が高く、ジェネリック品も出て価格も下がり、利用しやすい環境にあることで、つい飲みすぎてしまいがちです。
また、トリプタン製剤は作用時間が短いため、1回だけの服用では発作そのものをの完全に抑制できないため、追加して服用しなくてはならないこともあり、これが過剰な服用に繋がることにもなりかねません。
その結果、ミトコンドリアの働きが低下して、酸化ストレス・炎症体質が増悪していくことになり、薬の服用回数がさらに増える、鎮痛剤と同様にトリプタンでも薬物乱用頭痛に至ります
私自身も40代は365日、市販鎮剤+トリプタンによる、薬物乱用頭痛で、毎朝頭痛で目が覚めていた記憶があります。
お薬を飲みすぎている、頭痛がなかなか減らない方、お薬だけに頼らないで健康的に生活したいという方は、ぜひ一度ご相談ください
今回はブログは田草川先生のブログをから引用、加筆させていただいています
頭痛を増強させる元凶・・頭痛薬