頭の上に本を載せて本から手を離して歩けますか?そんなの簡単という方は、水を入れたバケツを頭に載せて歩けますか?手は添えてOKです。
これもできる方は、今日のブログはスキップしても構いません。もし本を載せて歩けない方は、是非このあとのブログも読んでみてください
こんちは!
呼吸改善でからだづくりをサポートする専門家 山梨県甲斐市のウエラボ頭痛整体院
院長 木村友浩です
私の子供の頃の話ですが、幼児向けTV番組の中で、頭に本の載せてみんなで歩くというレッスンコーナーがありました。
姿勢がよいと手を離しても本は落ちずに歩けるですが、きっと現在の子供たちも大人の多くも苦労すると思います。
添付した写真は伊豆大島のあんこ椿さんたちの写真です。薪や桶の水を頭に載せて急斜面を草履で歩いて運んでいらっしゃいます。
車も通れない山道ではこのスタイルで物を運ぶのが当時は一番効率的だし、普通のことだったのかもしれません。
『姿勢』と『体幹』のなせる業です
- 首の角度で負荷増大
水道、ガス、電気などインフラが整備されている現代では、頭に物を載せて歩く日本人は見かけませんよね。
自分の頭が実は4~6㎏の重さがあることを意識している人はほとんどいないと思います。
6㎏だとするとボーリングの玉なら13ポンド、2Lのミネラルウォーターなら3本分の重さになます。
仮にこれを手に持って一日歩くとなるとかなりつらいです。私たちは毎日この重さを首の上に載せて歩きまわっています。
この重い頭は、実は頸椎という骨の上に ちょこんと置かれていて、頭蓋骨と頸椎の間に関節がありません。
首の真上に頭が乗ってくれていればいいのですが、前かがみやうつむきの姿勢をとったときは、重い頭は前に滑り落ちようとします。
それを防ぐために首の後ろ側の筋肉が頭を引っ張り支える必要があります。うつむき姿勢の場合は、頭の重心が脊椎から前方に外れるため、みかけ荷重負荷は数倍になります。
例えば真上に位置する場合は1倍の6㎏。これに対して15度頭が前方に傾くとと2倍、30度で3倍、45度で4倍相当になります。
仮に手元のスマホを覗き込み、60度なら6㎏×5=30㎏相当の重さを支えることになります。
スマホを見るとき、仕事でPC作業、工場で検査作業、子育て・家事、前かがみの姿勢をとっている時間が本当に多いですよね。
特にコロナ規制以降は、在宅で1日中パソコンの前に座って仕事をしていたというも多くなりました。
休日も外出せずスマホでゲームやDVD鑑賞って人も多かったので、仕事もでも休みでも前かがみな姿勢時間が非常に長くなりました
そのため、首や肩の筋肉がコチコチにこり固まってしまって、首や肩凝りに悩む人が増えるています。
継続的な前方への筋肉負荷により、コリや痛みの悪循環が始まりいっそうひどくなります(8月29日にブログ)
- ストレートネックと不調
人体の中心には、頭蓋骨から骨盤まで。脊椎が通っています。脊椎は7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎で構成されています。
脊椎は、荷重負担や衝撃をうまく分散させるようにがS字状にゆるやかに湾曲していますが、
このS字カーブは頸椎は頭の重さを和らげるため、前面凸のカーブになっていて、一種の免震システムのようなものです。
頸椎のカーブが失われると「ストレートネック」と呼ばれる状態です。
S字カーブがあることで、1カ所に強い力が加わっても、それをしなやかに受け止めて、衝撃や負担をうまく緩和させることができます。
このカーブがあってこそ、直立して活発な活動をしたり、さまざまな運動をしたりすることができるわけです。
では、もしも、このS字カーブが崩れたり、なくなってしまったりしたら、どうなるのでしょうか?
荷重負担を分散できないため、頭の重みがまともに脊椎にかかって、周囲の筋肉組織には大きな負担がかかります。
とくに頭や体を倒したり起こしたりする脊柱起立筋という筋肉が緊張しっぱなしになり、首、肩、腰などにこりや痛みが生じてきます。
なかでも、頸椎のカーブが失われたストレートネックでは、首や肩のこりや痛みへと直結します。
首には多くの神経や血管が集中しており、筋肉凝りや頸椎の歪みなどによって、これらの神経や血管が圧迫さます
その結果、頭痛、吐き気、耳鳴り、めまい、イライラ、不眠、便秘、冷えなど、自律神経失調の症状は様々現れます。
こうした不調が続けば、うつ病などこころの病気にまで発展することもあります。
今日は、姿勢と凝りに関係について掘り下げてみました。今日も尾最後までお読み頂きありがとうございます。
次回も姿勢についてさらに深堀していきたいと思います。
添付した昔の大島の女性の写真についての感想、コメントなどありましたら是非お寄せください。
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