酸化ストレス

休日になると頭痛で寝込んでしまう、いつ頭痛になるか不安で、旅行や外出の誘いを躊躇してしまう、病院に通院してもお薬をもらうだけで、頭痛もめまいも改善しない、こんなお悩みありませんか?

薬頼らず、頭痛やめまいを改善したい、原因がわからない不調から解放されたい、、そんな人には、からだが本来持っている回復する力が低下する仕組みを知って、生活の見直しを始めましょう

こんにちは! 呼吸改善でからだづくりをサポートする専門家 山梨県甲斐市のウエラボ頭痛整体院 院長 木村友浩です。

呼吸とは鼻・口から行う外呼吸、細胞で行われる内呼吸、脳脊髄液の流れをつくる頭蓋の動きによる一次呼吸があります。これらがしっかり働けば、不調はすべて改善されていきます

  1. 酸化ストレスとは

薬で頭痛やめまいが治ったという経験はされると思いますが、この治ったという感覚は、一時的に症状が緩和した状態なんです。

薬の作用で症状を抑えている間に、ご自身の恒常性が発揮されて、頭痛やめまいが起きないレベルまで、心身への負荷が低下できたという場合もあります。

からだへかかる負荷のなかで、一番問題になるものが『酸化ストレス』です。強いひざし、薬や化学物質の摂取、激しいスポーツ、長時間続く無理な姿勢・・・

これらは、いずれも直接的または間接的に活性酸素を作り出し、からだに負荷をかけ続けています。

この気づかず受け続けている酸化ストレスを減らす工夫・対策こそが不調を改善する最も重要になります

このブログでは、田草川良彦先生の著書『片頭痛のセルフケア』および先生のブログをベースに、私自身の片頭痛闘病経験、当院での治療知見を加えて、頭痛予防のための対策のヒントをお届けしています。今日は細胞内起きている呼吸活動の主役でミトコンドリアと活性酸素のお話です

  • ミトコンドリア

ミコンドリアは細胞のなかにある小さな器官で、糖と酸素を利用してエネルギーをつくり出す、いわばエンジンのような役割を果たしています。

ところが、このミトコンドリアは、エネルギーを出すとき、同時に排気ガスのような「活性酸素」を発生させます。ミトコンドリアを増やすと、体全体のエネルギー発生量を増やすことができます。

ミトコンドリアを増やし、活性化させると、エネルギー合成時に発生する活性酸素の消去する機能も高まります。

しかし、弱ったミトコンドリアの活性酸素を消去する機能は低く過剰の活性酸素が発生し、その活性酸素によってミトコンドリアがさらに弱っていくという悪循環が始まります。

  • 活性酸素と生活

活性酸素は、「呼吸をする」、「食事をとる」、「運動をする」など、ごく普通の生活をしているときにも発生します。

  • 酸素を取り込み、エネルギーを作る過程
  • 白血球が細菌を殺傷するとき、生理活性物質が作られるとき
  • 有害物質(過酸化脂質、残留農薬、食品添加物、抗がん剤、アルコール、タバコ、大気汚染物質、医薬品など)を解毒するとき
  • 止まっていた血液が再び流れ出すとき(再濯流)
  • 紫外線や電磁波(レントゲンなど)を受けたとき
  • 強い精神的ストレスを受けたとき

など、さまざまな要因により発生します。もちろん活性酸素が体の中で増える一方ですと、人間はたちまち死んでしまいます。そのため、私達の体は活性酸素を取り除く手段を持っています。

  • 酸化ストレスとは

ただ、この手段では手に負えない量の活性酸素が発生したとき、活性酸素の発生が”抗酸化作用(抗酸化力)”より常に優位な状態が、いわゆる「酸化ストレス」になります。

「酸化ストレス・炎症体質」とは活性酸素の発生が除去しきれないほど発生してしまう状態のことで、これらが原因で細胞が傷つけられ、さまざまな病気(炎症)を引き起こしてしまう状態のことをいいます。

  • 片頭痛と酸化ストレス・炎症体質

このように、片頭痛は、遺伝素因である「ミトコンドリアの働きの悪さ」に、”環境因子”として、生活習慣(特に食生活)が重なり、エネルギーを生み出す際に生する活性酸素が除去しきれない状態となします

その結果、①過剰になった活性酸素により自身のミトコンドリアが傷つく ②ミトコンドリアの働きが低下する ③酸化ストレス・炎症体質が形成する ④頭痛(そのた疾患)が起きると考えられています。

また、片頭痛と関係の深い脳内セロトニンはセロトニン神経で創られるため、ミトコンドリアの働きが下がれば、セロトニンも低下して、片頭痛が起きやすくなります

「酸化ストレス・炎症体質」は「生理活性物質のアンバランス」「腸内環境の悪化」などの生活習慣により起こり、特効薬を飲んだからといって直ぐに治るようなものではありませんし、特効薬などはありません。

「酸化ストレス・炎症体質」は片頭痛発症の根底にある体質ということだけでなく、ほとんどの現代人が抱える、さまざまな慢性病や生活習慣病の根底にある慢性病の源となっているものです。

ということで、酸化ストレスを蓄積しない、炎症体質に陥らないための生活の工夫が必要になり、それが片頭痛の予防にもつながります

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。その予防法については別途解説しますね。

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