書館で出会った“練り切り”という世界

書館で出会った“練り切り”という世界

先日、図書館に本を返却に行ったときのこと。
今月のテーマ本として、お菓子作りの本が並んでいました。

その中で、ふと目に留まったのが
「練り切り」 の本でした。

一つひとつがとても美しく、
色も形も、まるで小さな季節そのもの。
ページをめくった瞬間、
「これだ」と、なぜか心が動きました。


もともと私は、ものづくりが好きです。
工作やプラモデル、
子どもが小さい頃はペーパークラフトもよく作っていました。

手を動かしていると、
気がつけば時間を忘れて集中している。
頭の中が静かになり、
「今、ここ」に自然と意識が戻ってくる。

この感覚は、
整体や呼吸、マインドフルネスで大切にしているものと
とてもよく似ています。


練り切りは、
作ったら食べてしまって、なくなってしまうお菓子です。

形として残らない。
評価も、成果も、蓄積もない。

でも、だからこそいい。

その一瞬に集中し、
季節を感じ、
味わって終わる。

これはまさに
「今ここ」を味わう手作業 だと感じました。


以前、NHKの朝ドラ『あすか』で
女和菓子職人を目指す主人公の姿が描かれていました。
(主演は竹内結子さんでしたね)

当時は「いいドラマだな」くらいの印象でしたが、
歳を重ねた今、
練り切りに惹かれた自分と、
ふとその記憶がつながりました。


茶道や書道をしていた時期もありましたが、
最近は和菓子屋さんも少なくなり、
季節のお菓子に触れる機会も減ってきました。

それなら、
自分の手で作って、誰かをもてなす。

そんな時間の使い方も、
これからの人生にはいいのかもしれません。


来年、やってみたいこと。
金継ぎと、練り切り。

どちらも、
急がず、比べず、完成を急がない手仕事です。

65歳から、
またひとつ、
面白い世界が広がってきました。