鬼子母神さまに安産祈願|桜の咲く妙泉寺にて

鬼子母神さまに安産祈願|桜の咲く延福山 妙泉寺にて

当院から歩いて約15分の場所に春になると美しい桜が咲き誇るお寺があります。

静かな住宅街の中に佇むこのお寺には、「鬼子母神堂(きしもじんどう)」があり、安産・子育ての神さまとして多くの方に親しまれています。

実はこの鬼子母神、元々はとても恐ろしい存在だったのをご存知ですか?


👹鬼子母神の物語

鬼子母神は、かつて1000人以上の子どもを持つ鬼女で、他人の子どもをさらっては食べてしまうという、恐ろしい存在でした。その悪行を憂えたお釈迦様は、彼女の子どものうち1人を隠してしまいます。

我が子を失った鬼子母神は、深い悲しみに暮れます。
そのとき、お釈迦様はこう諭します。

「たった一人の子を失ってこれほど悲しいなら、他人の子を奪う苦しみも理解できるはずだ」と。

その言葉に鬼子母神は心を打たれ、深く反省し、それ以来、子どもを守る母神として生まれ変わり、お釈迦様に仕えるようになったのだそうです。

また、人を食べる代わりに与えられたのが ザクロ
ザクロは「人肉の味に似ている」とされていて、今でも鬼子母神の象徴とされています。

そういえば私も子どもの頃、母から「ザクロは人肉の味がするんだよ」と聞かされた記憶があります。
あの話が、鬼子母神の伝承だったのだと、今日になって気づきました。


🤰当院の患者さまからの嬉しいご報告

先日、当院に通ってくださっている女性が「赤ちゃんができました」と嬉しいご報告をくださいました。
「安産祈願しなきゃね」と話していたところに、鬼子母神が安産・育児の神であると知り、この妙泉寺の鬼子母神さまに、安産祈願をお願いするのがぴったりだと思いました。


春のやわらかな光の中、桜の舞う境内で、鬼子母神さまに静かに手を合わせるひととき。
新しい命の誕生を願うには、本当に素敵な場所です。

🌸ぜひ皆さんも、春の妙泉寺、各地の鬼子母神様へ足を運んでみてはいかがでしょうか。