腸内細菌が片頭痛に影響している可能性がある
今日は、【腸内細菌を整えると片頭痛が軽減する】というテーマです。食事によって片頭痛が減るなら、こんなに嬉しいことはないですよね
痛みを呼吸で改善する専門家 山梨県甲斐市の頭痛整体院 ウエラボ 院長 木村友浩です。頭痛の改善と予防に取り組むうえで、役立つ考え方をお届けしています。
頭痛をはじめ多くの疾患が遺伝的要素はあるが、その発症に至る原因は生活習慣が大きく関係しているといえます。
片頭痛は遺伝病と片付けるより 様々なストレスにより自分自身のホメオスタ―シスが破城する過程で発症・進行すると考えた方が、セルフケアが容易になります。
そしてストレスの多くが、何気なく毎日行っている生活習慣にあることを理解する必要があります。
ストレスというと、精神的なものを思い浮かべると思いますが、大きく分けると、1.物理的なも(温度、気圧、湿度、酸素濃度・・・・)、2化学的なもの(化学物質、薬、食品)、3生物学的ストレス(ウイルス、細菌感染、腸内細菌など)、4精神的ストレス(人間関係、思考パターンなど)
中でも食事は毎日摂るものなので、直接的または腸内細菌を通して、私たちに影響を与え続けています。
本日の内容は以下を参照・引用しています
頭痛あれこれ:https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12187078732.html?frm=theme
健腸ナビ:https://kenchonavi.com/column/24
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私自身、まだ頭痛が酷かった頃、食事療法として久司道夫先生から直接マクロビオティックの指導を受けていたことがあります。
甘いもの避ける、カフェインを止める、あとは玄米をメメインに肉、油、乳製品をは控え根菜類を食べる など、マクロビオティックでは一般的考え方でしたが、
今から20数年前、初めてマクロビオティックに取り組んだ時は、『食べるものない!』と衝撃をうけました。現在では、このような食事は腸内細菌によい食事として、一般的に知られるようになってきました
【食と生活習慣の影響と活性酸素】
肉や脂肪・砂糖などを大量に摂取すると、間違いなく腸内環境は悪化します。特にコンビニ食やファーストフードは砂糖、人工甘味料 食品添加物なども多く含まれます。
精神的ストレス、過労、運動不足が腸内細菌へ影響しますし、特に抗生物質、は直接的に腸内細菌に悪影響を与えます
腸内環境の悪化は、活性酸素を過剰に産生が多くなり、ミトコンドリアの働きを悪くさせ、引いては「酸化ストレス・炎症体質」を形成させる原因にもなります
腸内環境の悪化により便秘が続けば、日常的に活性酸素を発生させる原因ともなり、片頭痛発作そのものを誘発しかねないことにもなります。
【片頭痛と腸内細菌叢】
片頭痛の発生には「セロトニン」などの神経伝達物質が関与してことがわかっています。
何らかのきっかけで、セロトニンが一時的に大量放出されたあと、血中濃度不足してしまうことが片頭痛を引き起こす原因とされています
主な片頭痛治療薬はセロトニンの働きを補う働きをするタイプが多いのはそのためです。
【トリプトファン】
セロトニン原料とな「トリプトファンの多い食品やサプリを摂ったよいですか?」と聞かれることがあります。大豆やバナナなどに含まれているため、敢て意識して取る必要はない方が多いです
セロトニンは、腸内細菌が産生するトリプトファンの代謝産物や腸粘膜細胞から生成される5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)を材料としてつくられます。
つまり、脳でのセロトニン生成には腸内細菌叢が影響しており、腸内細菌叢のバランスが崩れると片頭痛を引き起こしてしまう可能性があるのです。
【酪酸菌】
最近注目されている腸内細菌に、酪酸菌があります。酪酸は、腸粘膜の保護、修復、バリア機能の維持などに役立つ短鎖脂肪酸です。
腸内細菌叢のバランスが崩れて酪酸産生菌が減少し、腸内の酪酸濃度が低下すると、バリア機能が弱まり、腸内の有害物質が血液に流れ込んで、頭痛が引き起こされる可能性があります。
大切なのは酪酸産生菌をバランスよく保持し、腸のバリア機能を正常に保つこと。
当院に来院される方でも、IBSなどお腹の調子が悪いという方が意外と多く、小麦(グルテン)、乳製品(カゼイン)、コーヒーお茶(カフェイン)、砂糖を3週間辞めることをお勧めしています
お腹の調子が改善すれば、片頭痛を抑制できる可能性も上がります。
実際に多くの研究でも、頭痛と消化器系の炎症性疾患との関連性は数多く報告されています。次回も、研究事例をいくつかご紹介します
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。